20211222 TK(凛として時雨) "0 Lab."2nd@東京キネマ倶楽部

 

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実験的なライブと告知されTKさんとしては少人数な規模で行われた、毎年恒例のお誕生月ライブ観てきました。今回も映像収録あったので転載はご遠慮下さい。

 

キネマ倶楽部は以前別のバンドをみたとき席はなかったけど、フロアのほとんどが椅子席。パイプ椅子ではなくちょっと大きめでクッションに厚みもあり優しさ感じた。整理番号が早い順で好きな場所に座れる仕様でした。

暗転後、ピアノとドラムの間のカーテンからサポートの皆さんが入場して、少し間を置いてTKさんの入場。フロアから見て左手に中二階的な舞台と階段があるけど、そこは使わずでした。ちょっと期待してた。

 

いつものメンバーはベースの吉田一郎さんとバイオリンとシンセの須原杏さん。ピアノの和久井沙良さんとドラムの結城泰範さんは初めて。普段ほぼしないメンバー紹介が終わりの方であって、結城さんは元バイト先の友人と紹介されてました。TKさんが楽器のみなさんをどうオファーしてるのか毎回気になります。

 

1曲目は片つ。TKさんのマイクスタンド横に鍵盤あるの久々。椅子は使わずスタンディングで弾き語り。杏さんもこの曲はシンセだったと思う。鍵盤3台使いだって思った。しっとり刺してくるよね。

2曲目はwill-ill。年末恒例のアコースティックと油断してたのでこの曲で照明も荒ぶるわ、TKさんが弾いていたのがピアノではなくシンセでギュイギュイさせるわびっくりした。意図的にこういうドッキリ仕込んでくる印象あります。こんなEDMなことある?って手叩いて笑うところでした。新曲で遊んでるの楽しすぎた。

3曲目はSerial Number Of Turbo。アコギだ!何の曲やってくれるんだろう!とイントロで構えたけど、まさかの時雨。どの曲も原型ないくらいアレンジ激しくてタイトルがパッと出てこなかったんですが、これは思い返しても斜め上すぎた。そもそも編成も違いますもんね。345パートは低く歌っていたのと、アルペジオはしっかりやってくれたのは覚えてるんだけど。結城さんは前半サンプラーだったけど最後の方はドラムでピエールさんのガッと前のめりなやつに聴こえてリスペクトなのかなと思いました。こういう聞き分け自信ないので違ったら申し訳ないけど。

fragileもlike there is tomorrowどちらもお久しぶり。感傷的な曲なので年末の不安定なお気持ちにダイレクトアタックでした。たぶん開演待つ間の物悲しいクリスマスソングもアレだった。去年の横浜ビルボードも同じでしたね。TKさんの曲聴くと自分の心の中に潜り込む感じがして、毎度のことながら曲がどうだったとか何も覚えられないので私のこれはレポになれないんですよ。

unforever!セルフカバー!ありがとう待ってた!!妖怪人間ベム50周年記念作品の劇場版に書き下ろした提供曲。ベムがついに人間になるとのことでタイトルがこれ。タイアップは必ず作品も観ることにしてるのでお話思い出しながら、切ないけどアップテンポな曲を楽しみました。りぶさんの声も素晴らしいけど、TKさんは切り裂くように切なくて素敵でした。

ゲストボーカルは阿部芙蓉美さん。もちろんSuper bloom。阿部さんの歌声がレトロな空間で冬の朝霧のように広がっていって美しかった。「素敵な歌声なのでもう一曲道連れにします」とTKさんのMCからmelt。どちらも愛や大切な人を思う歌なのかもだけど、私はライブやファンへの思いが詰まった曲だと感じているので嬉しすぎる選曲でした。高音が柔らかで前曲からの世界観繋がってると思って素敵な気持ちに。アウトロで阿部さん退場。

MCは、「楽しいですか?」と不安と戦ってるとか、アレンジがなかなかで初めての楽器(シンセ)など話してたはず。

9曲目はabnormalize。TKさんはこの曲でもシンセ使っていて、後半はエレキに持ち替えてた。中野さんremix思い出したけどだいぶ激しい。杏さんのバイオリンもやばいしピアノも荒ぶってました。

 

アンコールは一人で登場。「こんにちはTKです」におぉって思ったけど、「クリスマスの前前前日に…ひとりぼっちですか?」と妙に煽るし「音楽がありますよ」「今年もたくさん聴いてくれてありがとうございます」にTK節だなあと思いました。そういう感じなのでさぞ甘い気持ちにさせてくれるんだろうと思ってたら、テレキャスターの真実激しい弾き語りで、しっかりととどめ刺して下さってね。ありがとうございました。来年もよろしくお願いします。

 

set list

1.片つ

2.will-ill

3.Serial Number Of Turbo

4.fragile

5.like there is tomorrow

6.unforever

7.Super bloom(with 阿部芙蓉美)

8.melt(with 阿部芙蓉美)

9.abnormalize

en.テレキャスターの真実

 

 

 

 

 

20211023 TK from 凛として時雨 egomaniac feedback tour 2021@東京国際フォーラムホールA

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TK from 凛として時雨始動10年を記念したベストアルバムのレコ発ツアーファイナルに行ってきました。

今回はいつものメンバーにチェロの内田麒麟さんが加わったリアルライブとしては初めてのフォーメーション。WOWOWで放送された10周年アニバーサリーライブの演奏が素晴らしかったので期待してたけどまさかの全曲チェロ入りで嬉しかった。

国際フォーラムは時雨で2回来たことがあるけどどちらもすごく後ろだったので、今回ファンクラブ先行で10列目まで近づけたのも嬉しかったこと。TKさんとちゃんMARIさんが見難い位置だけど演者の表情から熱量感じてスピーカーも近くて、コロナ禍で行ったライブもこんなに近くはなかったので懐かしい臨場感。

気持ち落ち着かせる為に早めに会場で待機。人が少なかったので扉近くにあったスモーク出す装置を観察するなど。光の演出に必要なので冬の朝のような濃霧の空間作られてました。

出囃子のタイトルはなぜkanazawanなのか…と脳裏を掠めつつ、スタンディングして拍手でメンバーをお迎え。

地響きのような低音から始まったkatharsis。音源のピアノイントロから大幅にアレンジされた低い弦の鳴りはWOWOWと同じもので、お客さんがいなかったあの場所の音を国際フォーラムに持ってきてくれたんだなって感動。

歪んだギターと赤い照明に狂わされたAbnormal trick。TKさんの首と右手が歌詞をなぞるように動く動く。周年記念なので10年前に決意したことを先に見えたこの日のステージに向かって歌ってるように感じました。

ピアノとチェロの旋律のあと始まったflower。歴史を辿るような。笑ったこともないし〜手振りしてたけど光を探してで波を引き寄せていた。アコギからエレキに代わるときギターを担いでからバイオリンとチェロ始まってそこに注目することなかったので見える範囲が限られた視界ってやっぱり良いね。

短めMCのとき12弦ギターのヘッドが見えちゃって興奮がやばかった。ここ数ヶ月ずっとap bank fes.で観たhazeを宝物のように思い出していたので、美しいアルペジオが聴けて嬉しかった。ギター変えないので12弦のままめちゃくちゃ歪ませる場面はTKさんの指もギターも心配になるけど。青い紫陽花のような背景も素敵。僕が切り裂いておくからで手を自分に当てていたのもぐっときた。

次にSecret Sensationがくるセトリ優しすぎる。背景は円になりきれてないレコードぽかった。散りばめられたで散りばめる手の動き。濃厚な接触の赤い点滅良かったし、ここにおいでで放射状の光が手招きするように客席を下から上に動くの優しさ感じた。久しぶりに聴けた気がするし今日ライブこれて本当に良かったなとしみじみ。

物悲しいバイオリンとチェロの調べからSignalの気配。WOWOWでもやってないのでこの曲をチェロ入りで聴けるの嬉しかった!奥行きがすごい。TKさんの力強さ感じるストロークがまた。

曲が始まる前の楽器で次に何がくるかドキドキ最高潮だけどピアノぽろぽろ弾いてたのもあって全くわからなかったしまさかのFu re te Fu re ru!最近になってこの曲も東京喰種に書き下ろした曲だったと言っていたので、感謝の気持ちもあったのかな。息を止めればで喉に手を置くの色っぽすぎる。生まれ変わってを3回歌うんだけど2回目は低い。そんな景色をゆーめーみーる!がドラマチックで興奮。

東京タワー色の照明で感情を吐露するようでぐっときたmemento。無くなったものがは高かったけど手に入れたものは低い。最後の残されたでぐっと低く腰落としてた。

吉田一郎さんとBOBOさんがハケて、TKさんがギターを置き、椅子に座ってハンドマイクの罪の宝石。こちらも感情を吐露する曲で続け様で大丈夫かと思った。私が。水色と白の毛糸玉のような背景。オルゴールのような鍵盤のイントロが素敵で上から細い白い照明で雨のよう。途中演者の間を縫うように横にも白い照明現れて雨とヘッドライトが交差してる景色のようで綺麗でした。

血飛沫のような背景のunravel。とても掠れた声で始まりシャウトまじりの歌唱大きく振りかぶるギターなど感情止めどなくて良すぎた。間奏で頭振り上げてシャウトしてたり、後ろに飛んだりアクションも多めでした。

大好きなFantastic Magic!楽器の音が楽しい激しい曲なので間近で吉田さん無双見れて楽しかった。TKさん最後思いっきりシャウトしてギターもギャンギャン鳴らしてましたね。

Shandyもこの編成でありがとうございます。激しいのに美しくて良かった。吉田さんヘドバンっていうかもう歌舞伎役者みたいな首の振り方なんですよ。

本編最後はコードギアスのエンディング曲will-ill

コードギアスの最終回をあらためて観て初めてライブで聴く気持ち作って臨みました。ライブ会場のwill-illはアニメともMVとも違う荘厳さで重低音と空から降る弦が照明に彩られていて美しすぎた…BOBOさんと杏さんから目が離せなかった。ルルーシュはゼロのとき特に低い声で喋るけど中身は少年なのでTKさんのハイトーンが危うさ感じさせてくれるんだなと思ったり、黄色の照明はランスロットにも思えてスザク感じたり。逆さまにしてのリフレインでギュィィィっと鳴るギターにシンクロした照明が客席を照らし上に押し上げるようにしていてゾクゾクした。歌ってる途中でぐるりと後ろ向いたり2番から動き多くないか…と思ってたら機材アクシデントでギターの音が止まらなかったみたいで。アンコールで再び聴けてしまってこういうトラブルなら歓迎しちゃうなと嬉しかったです!2回目はちょっと落ち着いて聴けたので、TKさんが見つめてあげるから〜で客席に手を伸ばしたり顔の右半分を掌で覆うようなギアスかけるルルーシュの動きしてるの見逃さなかった。過剰に反応してそう見えた可能性もあるけど。すべての醜さはでぴょこぴょこしたり見えるだろうで身体横にぐいっとしたり。新曲なのに全部で表現していてすごい。

ギター交換してる間にミラーボールがすいーっと降りてきてSuper bloom。ベストアルバムの2枚目に入ってる3曲のボーカルコラボのひとつで、新曲聴きたいけどゲストなしでやるのかなどうだろうって一番気になってた曲。大阪名古屋から東京までちょっと期間空いたなかでのミュージックライン出演時いまツアーで歌ってると仰っていて、行ったライブで初めて知る楽しみは減ったけど心構えは出来たかも。will-illでも透明な歌声にハッとさせられたけどこの曲のちゃんMARIさんも芯があるのに柔らかくて素敵。ミラーボール序盤から使われていて、白い花が一面に咲いたような景色。yesworldではなくこの曲なのが先の見えない戦いがちょっと落ち着いて大切な人たちと声を掛け合う余裕のように感じた。楽曲初めて聴いたときはしっとりとしたお手紙のようと思ったけど、曲目は荒れ地に雨が降って眠っていた花がいっぺんに咲く現象のことなんですよね。10年前のこととコロナ禍での挑戦のことがこの優しい歌になっているのかな。コーヒーを飲もうよでは柔らかい朱。最後は濃紺で宇宙のようで、終始照明が曲のイメージ膨らませてくれた。

P.S. RED I 落ち着いたのにちゃんとアゲてくれる。他の曲でも赤あったけどフォーラムの真っ赤な照明とても鮮やかで映えるなあ。楽しかったし格好良かった。

アンコール終わったはずなのに客席の人たちが確信的にアンコール求めていたり客電着かないのでもしやと思ったらダブルアンコールなんてやるんですね!

TKさんするっと出てきてステージの照明間に合わないのもお客さんも最初スタッフと思って拍手少ないのも戸惑いの空気で面白かった。珍しく長いMCに10年の感謝感じました。2011年にラカンドでTKさんの写真展みて時雨の国際フォーラム公演みた日のことを回想して聞いていて、あの頃は震災で疲弊していた心を音楽に救われてたけど、いまはその音楽をする人や鳴らす場所が大変で、そんな状況でも10年ずっとTKさんの音楽が好きでこの日ライブに来れたこと噛みしめてた。いま自分も思うようにライブに行けなかったり楽しいはずなのに辛くなってたり助けになれないことに無力さ感じたり、色んなことに打開案がなくて暗い気持ちだったけど、TKさんは待ってくれると温かく言ってくれたので、好きなこと諦めなくていいようにしようって思いました。

TK from 凛として時雨始まりの楽曲film A moment 。演奏された楽曲が多くてしかもすべて全力なのでこの曲も最後の力を振り絞って音を出してるのが伝わってきて、最後の一音のあと大きく右に回転する場面も。ふらふらでステージから去るとき客席に手を合わせて感謝してくれて胸が締め付けられた。音ですべての今をそこに焼き付けるTKさんの全力のステージとても格好良かったです。

 

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セットリスト

01.katharsis

02.Abnormal trick

03.flower

04.haze

05.Secret Sensation

06.Signal

07.Fu re te Fu re ru

08.memento

09.罪の宝石

10.unravel

11.Fantastic Magic

12.Shandy

13.will-ill

en01.will-ill

en02.Super bloom

en03.P.S. RED I

WEN01.film A moment 

 

3曲目後「こんばんは。TKです。いつの間にか10年が経ちましたが今日もよろしくお願いします」

9曲目後「ありがとうございます(小声)」

12曲目後「最後に新曲をやります」

アンコール「ありがとうございます。ありがとうございます。(ギター鳴らしたり揺らしたり)…ちょっと待ってくださいね。(袖のローディさん呼んで笑いながらヤバい…って言ってた)ちょっといま物々交換してました。

最終日なのでもう一回同じ新曲やります。ギターの音が鳴り止まない病にかかってしまったので。最終日なのでもう一回同じ新曲やります!バシッ止めます。」

Wアンコール「ありがとうございます。10年ずっとこんな感じですが今日も来ていただいてありがとうございます。来年は時雨が20年なんですけど…ね。ね。

10年前突然ソロプロジェクトが始まって、僕は先の見えないことには飛び込まないタイプなんですけど…ベルリンでは池に落ちましたが笑、こんな景色が見れるなんて想像してなかったので、何か大切なものを失ってしまったような後悔もあるけど飛び込んでみないとわからなかったなと。奇跡的なことだと思うのでしっかり胸に刻みたいです。僕はこれからも音楽を続けるので皆さんが聴かなくなっても僕はずっとここでいつでも待ってます。今日も来て下さってありがとうございました。この10年もありがとうございます。TKでした」

最後長かったので一字一句同じが難しくてニュアンスです…

 

ti-ti.uu「私生活#4」@晴れたら空に豆まいて 感想

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2021年5月29日、代官山晴れたら空に豆まいてにて、凛として時雨の345さんと、なるけしんごさんによるアコースティックユニット、ti-ti.uuのライブが行われた。

2020年3月に「letter」が発表されそのレコ発ツアーが予定されていたが中止、新たな作品として「dawn」とそれに伴うツアーが発表されるも中止になり、有観客でのライブは昨年1月以来。ワンマンライブとしては2019年の東京都民教会以来。

ツアーはなくなったが、コロナ禍の間、無観客の配信ライブが2度開催されている。以前から演奏されていたのもあり「letter」の収録曲は馴染みの深いものになっていたが、今回のライブはチェロとフルートが入る編成だと発表され、しばらく経って「dawn」の発売が決まったのもあり、どんなライブになるのか全く予想できないまま当日をむかえた。

 

晴れたら空に豆まいてはti-ti.uuが初めてライブを行った場所であり、以降も魅力的なイベントに度々出演している。駅からほど近い立地にも関わらず、環境音が聞こえない静かなハコで、薄暗く、居心地がとても良い。音数が少ないti-ti.uuの音楽が一番良く響くライブハウスだと思っていて、ここでのライブはほとんど通ったくらいお気に入りの場所だ。

 

扉をくぐるとステージから距離を取ったテーブル配置や配信を担当するスタッフが準備する姿に、客を入れてライブが出来るまでになった苦労に思いを馳せた。

土曜日のワンマンにしては会場に来ることが出来た客は少なかったが、ステージに間接照明や生花が飾られるなど華やかな様子が確認できて配信ライブにも期待が高まった。

開演を待つ間、客同士の会話がとても少なく静かな会場で、楽屋から345さんの笑い声が微かに聞こえるなか、客が各々この日から発売された「dawn」を読み耽る姿が印象的だった。曲について2人がコメントを出し、対談やお写真など読み応えのある冊子で、音楽を聴く前の浸透圧的な過ごし方ができたし帰りの電車でよい余韻に浸れた。

暗転し暗闇に包まれ開演。

 

SEはなくカジュアルだが黒一色でシックな衣装のふたりが静かにギターを抱えて、まずはいつものti-ti.uuで演奏。

過去のライブに比べて配信があるためなのか明るいと思ったが、少ない明かりのなか、ふたつのギターの旋律と345さんの歌声にひんやりと心が静かになっていく…3曲目で新曲きてテンション上がってしまったけれども。序盤4曲でふたりのターンが終わり、ここでも特にMCはなく、今回の特別なサポート、フルート山本紗織さん、チェロ吉良都さんが入場。吉良さんは音源や教会ライブに参加されているが、フルートが入るライブは初めて。

コーヒーのアウトロでユニゾンが痺れた。初めてお披露目された、ゆくさきは映画的というか。今日も、では夜の底〜からの切迫した感じと終わり方が良かった。白い月、配信でこの曲だけモノクロになる演出で、連なっている白と黒…という歌詞に合わせてるのかな。なるけさんのギターが木琴みたいな音で、オケっぽさ増し増し。最後に笑っている月の形が浮かぶような可愛らしい音の重なり方。ドアは345さんがギターを置き歌のみで、フルートで世界が広がりチェロで深まるのが素敵だった。

atoは初披露で大好きになった曲なので、イントロからこの編成で聴ける嬉しさで震えてた。なるけさんの心音のようなギターに吉良さんのピッチカートがユニゾンして、静かすぎて心臓の音が聞こえる表現だと解釈してるけど、静かな夜に遠くの橋梁を渡る電車の音が聞こえる様子が浮かんだ。音が重なることで見える景色が変わるの良いなあと。ドラマチックに変化していく曲だけど音が増えてさらに世界広がっていて素晴らしかった。

一転して優しい雨に包まれるような、夜の明かり。自室でひとりで過ごす豊かな時間のようで生活の美しさが色濃くて好き。配信では歌詞に合わせた多重光の演出が美しかった。

2曲ごとにありがとうございますと言って下さった345さんMC。なるけさんが合いの手入れるところもあったけど、3人に見守られながらひとりでお話されてました。

「こんばんは。ti-ti.uuです。

配信を見てくれている人もありがとうございます。

今日は久しぶりのワンマンに、フルート山本紗織ちゃんと、チェロの吉良都ちゃんが参加してくれて、(パチパチ👏)ありがとうございます。

はい。新しく今日からdawnという音源を発売しました。ぜひぜひ、ぜひぜひ、ぜひぜひ、ぜひ。こう、冊子になってて、ね。写真とかふたりで喋った対談とか、入ってるんで、ぜひ。読んだり聴いたり見たりしてみてください。

ここまでバーってやって、MCもなく進めて…残りあと2曲です。あっという間なんですけど。

今日聴いてくれた皆さん、本当にありがとうございます。有り難いです。またどこかで、会えたら…会いましょう。ありがとうございました。ti-ti.uuでした」

 

12曲目はおわり。ひとつの物語のようで最後の音まで美しい。最後は、たんたん。ここまでti-ti.uuの曲は夜を感じることが多いと思っていたが、この曲は朝。ひんやりとした夜に浸っていた身体が、だんだんと明けていって日の光でじんわり温まっていくような。たおやかさえ感じる345さんの歌声がとても素敵だった。

 

アンコールの拍手してみたけどアンコールはなかったので配信と内容は変わらず。

客席は離れていたけど写っていて、闇に包まれて見えなかったけどそこまで暗さは感じなかったです。手元のドリンク普通に見えたし。

ステージ前にいたカメラマンは2人。両端をキープしていて私の席から気にならなかった。それであの絵になるのはほんとすごいと思う。

345さんはずっと客席のお客さんを見て歌っていて目がばっちり合う感じではないけどひとりひとりに歌ってらした。配信でもそう感じてくれたら嬉しい。

なるけさんが終演後すぐ出口に立って、私もすぐ帰ったのでその後どんな様子かは見てないけど、お客さんひとりひとりを見送ってくれてたみたい。優しい。

素晴らしいライブを開催して下さったti-ti.uuとサポートのおふたり。スタッフの皆様に感謝です。

 

1.ゆうどき (letter)

2.待つ間 (tone) 

3.material  (dawn)

4.窓 (tone) 

5.コーヒー (door)

6.ゆくさき (dawn)

7.今日も (dawn)

8.白い月 (dawn)

9.ドア (door)

10.ato  (letter)

11.夜の明かり (letter)

12.おわり (tone)

13.たんたん (dawn)

 

 

TK from 凛として時雨 TOUR 2021 “yesworld” 中野サンプラザ感想

 

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夕方まで激しく降った雨が冷たく新緑を洗い、すっかり潤った空気に薄闇が滲む。

所狭しと並ぶ商店の柔らかな光や帰路に着く歩幅の違い。18時の中野駅前は様々な人の生活で溢れていた。

中野サンプラザはそんな喧騒からほど近い場所にあるが、建物周辺が小高くなっている為か日常から切り離されたように静かだった。

開場時間を過ぎていたので案内を待つ列に加わる。以前のライブでもこうして入場を待っていたなと思い出した。TKさんがTK from 凛として時雨形態で初めて東名阪を巡った2014年のcontrastツアーでは映像演出に驚いた。名だたるミュージシャンと共に出演した2018年のSUGIZOさんの半世紀生誕祭もアウェイな環境でも音楽で魅せていて素晴らしかった。

建物に入ってすぐ赤い絨毯の階段を登る。非日常の空間に一気にテンション上がるのはこの会場ならでは。重厚な扉を開けると傾斜がついた座席の頂上に出る。自分の座席を探しながら奥に見えるステージを何度も確認して、これからここでライブが始まるんだ…と気持ちが自然に整う。

今回も演者の表情は見えないがステージの演出はよく見える位置。PA卓がある列なので、TKさんが音が素敵とおっしゃっていたとおりの素敵な音に包まれた。

 

今回のツアーは配信ライブを劇場で公開した折に制作された新曲yesworldのツアーであり、昨年行われるはずだった彩脳レコ発ツアーのリベンジだと思っている。コロナ禍で挑戦や葛藤を抱えて音楽を届けているように思えて、自分にとっても意味のあるものにしたかったので情報を集め対策を徹底して臨んだ。

過去最多の感染者数が連日ニュースになったりツアー中に緊急事態宣言が発令され人の移動や集まる場所が厳しく規制されるなか、大阪を除いて延期または中止にならなかったのは、時雨やTKを含め様々なコンサート会場がこの一年で対策を徹底して成果を上げてきた評価だと思う。一方で、年始の緊急事態宣言中に決行された時雨ツアーでは整然と静かだった開演前の客席が、今回、近い距離や大きな声で会話する人々が全体的に比べると少数ながら目立っていて、緊張状態を長く保つのは難しいのかなと感じた。

他のライブ会場と同じく、中野サンプラザも会場スタッフの皆さんによって感染症対策が徹底されていた。制服をかっちり着こなしたスタッフがフェイスガードとマスクをつけて、地面に貼られた目印に沿ってソーシャルディスタンスを保つよう呼びかけていた。階段途中で手にアルコールスプレーを吹きかけられ、チケットは自分でもぎって箱の中へ。最後に特典のポストカードを渡され、立ち止まらないようアナウンスが繰り返されるなか扉をくぐる。騒つく客席に、感染症対策のため大きな声で会話はご遠慮ください、と、メガホンで呼びかけがあった。スタッフが話してる間も注意があった後もその前に比べて静かになったので安心した。

 

開演前の様子もライブの一部だと思っているので前置きが長くなったが、ここからライブの内容に触れていく。

大阪公演がまだだったり、横浜中野と映像の収録があったので配信の可能性も。

どの曲をどの順番でやったかは一番楽しみなことだと思うので、セットリストを抜き出してネット上にアップするのはやめてください。

セットリスト(転載不可)

01.unravel

02.鶴の仕返し

03.kalei de scope

04.Crazy Tampern

05.Dramatic Slow Motion

06.subliminal

07.インフェクション

08.彩脳-TK side-

09.凡脳

10.copy light

11.phase to phrase

12.蝶の飛ぶ水槽

13.Shandy

アンコール

14.Fantastic Magic

15.yesworld

16.P.S. RED I

 

MC

4曲目後 「ありがとう」

5曲目後 「TKです。こんばんは。(お辞儀数回。二階を見上げる)

この会場、僕。とても好きな会場で。

きっと皆さんが素晴らしい音に包まれていると信じて、最後まで楽しみたいと思います」

13曲目終「ありがとうございました。TKでした」

アンコール「ありがとうございます。(鳴り止まない拍手に何度もお辞儀)

毎回、寿命が縮まる想いでライブをやらせていただいてます。皆さんに来て良かったと一瞬でも思っていただけたら嬉しいです。最後まで楽しんでください」

 

各曲の印象的な部分。とりあえずメモを書き出したので後ほど見やすくします

開演前に収録のカメラが入ること、可能であれば立って下さいとアナウンスがあり、暗転して即立ち上がる人が多かった。

unravel

チーター柄なのか細胞なのかそういう模様が背景。変わってしまった〜で押さえるような動き。壊せる→自分を指す。壊せない→客席を指す。

TKのギターも光ってたけど吉田さんのベースがギラギラ光ってた(物理)

鶴の仕返し

静謐なイントロ。紺色の背景と少し暗いステージに左右上部から放射状の光。鶴が羽を広げるよう。仙台でも印象的だったけどステージ広いので映えてた。理想の造形で〜あなたの脳内〜で右手で歌詞の世界広げてた。決して開けないでTKにスポットその後タメ長めで僕の本当の〜。

ほのかさん片木さん前のめりにリズムとってるのシンクロしていてよかった。最後TKさんズンドコ的な動きしてた。

kalei de scope

緑ベースに紫の円柱的な照明。

ライブ名物!2回目のメリーゴーランドは低く乗せるぜ!!届くかなで手をクル〜と。

手に届かないほうは突き動かしたけど目に見えないほうは突き動かさなかった。

3点リーダーの真実の影は歌われず。

一瞬オレンジ。

Crazy Tampern

始まる前ギターめっちゃハウリングさせてテンション上がった。

縦方向の照明でTKさんほのかさん吉田さんは赤く、横方向の照明でBOBOさん片木さんが緑。

吉田さんベースでTKさん狙い撃ちしてるように見えた

空っぽになったら君にで客席指差し。会いに来たよ!!って夢女した。

赤と黄の光がグルグル

Dramatic Slow Motion

TKさん首を左右に振って疾走感醸してるの好きなんだけど片木さんも同じ動きしてた

青と白の照明が春から夏へ向かう爽やかな風さて感じさせる。

まるで映画のワンシーンはフィルムのような暗さ。

景色が虹色に変わるのもホールだとよりドラマチック

意識はディレイに〜の歌詞たぶん意図的に変えてた?聞き取れなかったけど自分がか自由が〜ていく。

(MC)

subliminal

アコギだ!緑のインスタント麺みたいな背景。

アッアッアンサー×2 アンサーアンサー×2

トラウマのスプーンで抉り出したあとのアッアッアンサーは低く歌ってた。

記憶に鍵をかけたあとWhere is myいっぱい言ってた。

イェー!で赤緑のチカチカ。

アコギ退場

インフェクション

背景が木の枝の影。そこに陽だまりのような温かい色の照明なので、新緑越しに太陽を見るよう。

小首傾げるように歌っていてあざといって思っちゃった。めちゃくちゃ高音しんどそうでしたが。

触れても届かないのあとドラム入るところでBOBOさんに身体ごと向けてガッツリみてた。

 戻れない日々の輝きーを↘︎いまも…を低く歌ってた。

一番最後3台のカメラがほとんど同じ場所でTKを狙ってたのでよっぽど良いお顔してたんですかね。

彩脳-TK side-

入りが格好よすぎるしギターのエグさでTKサイドってわかるの凄く好き。

失いたくないで仰反るように歌っていてぐっときた。

まるで悪魔…の照明、暗い赤バックでてけふろの皆さんが青いシルエットになるの格好良すぎてゾクゾクした。悪魔的な演奏だし魅力的。

いい?でインコみたいに首うねうねしていてやはり鳥類。

あーあーあーーでリズミカルな動き。

凡脳

めちゃくちゃ早くなかったです?TKさんが歌う歌詞詰まってるけど息継ぎできてる?って切迫した印象受けて大丈夫かって心配しつつ興奮してた。

copy light

イントロなしで歌に入る曲だけど、暗いステージで前奏のようにギターがポロポロと鳴ってた。

TKさん片木さんにスポットで始まる。背景は霜柱みたいな絵。

薄い水色の照明がステージから広いホールに向けてゆっくり回りながら照らしていて、聴き手に問いかけるような歌なので、ぐっときてしまった。

高くスキャットするところでステージが一層目映く。

phase to phrase

バイオリンの美しい音色で始まり、ピアノがポロポロと加わったりBOBOさんが鈴を鳴らしたり。悲しくも情熱感じるような時間。

ギターの大きめな音とベースが加わり、例のイントロ。

蝶の飛ぶ水槽

前の曲といいこの曲もホールに映える。水中感がこの日のお天気にも合ってた。

仙台と同じく深い水の底にいるような照明。意識が〜でステージから伸びた照明が壁に当たって色鮮やかなお花のように。

不穏な間奏で中央から左右に流れる光の演出。

TKさんはマイクスタンドから距離をとり客席に背を向けながらヤバイ音出してた。

白と緑の乙女椿みたいな背景。

空になった、の歌い方がようじょ。

僕は誰に、で自分を指す。

擬憶で、で後ろに大きく仰反る。

Shandy

ここで茶色いギターが登場だぜ!

スモークずっとめちゃくちゃ焚かれてるけど特にヤバ。

暗闇と白でスローモーションなところ好き。各々弾き狂ったアウトロ、吉田さんのベース音が切れず退場も最後でした。

 

アンコール

(MC)

Fantastic Magic

ダイダイTをシャツインしてご登場。ベルトの余りが長い。

つい先日、アコースティックの盤聴いて横浜2ndで完全にエレクトロなバージョンやったの思い出してたので、あのときの興奮がホールで!と楽しかった。

最後の、カラーがわかるからは低く歌ってた。歌詞カードにない心のところ右向いて歌ってた。

yesworld

歌詞がアニメっぽく出てくる、signal to

white noiseのshowcase reflection方式。

一瞬、左端にmeltって出てきた。

連れて行くの?で縦線が道路を滑走するように動いてたの面白い。

サビで万華鏡のような綺麗な絵。

悲しみ達〜の直前、音が止まって間があってTKが歌い出すのホラー感増し増し。

映像作品みてるみたいだったけど、最後のお前には殺せないよを、いまのすべてで力強く歌い切っていて、仙台から始まったこのツアーで歌がより進化したと思ったし、激動の一か月で本当ならファイナルなのに大阪が宙に浮いたままになっているのも歌に込められていると思った。

P.S. RED I

舞台の外枠っていうのかな。ステージのまわりが赤いカーテンのドレープになっていて、一瞬で視界が開けたことと赤が飛び込んできてかなり興奮した。中野サンプラザだからこその演出。最高。

本当に格好良い曲。

 

TKさんが1階と2階に複数回お辞儀したり大きく合掌したりで退場。

BOBOさんもお辞儀しながら、ほのかさん片木さんは笑顔。吉田さんは客席に向かって皆さんに拍手送ります…ってジェスチャーで拍手してた。

 

TK from 凛として時雨 TOUR 2021 “yesworld” 仙台PIT感想

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新曲yesworldが現在の心境を吐露するようであったり。新譜がコロナ禍での様々な試みをまとめたようなものだったり。昨年中止になった彩脳ツアーのリベンジでもあるのかな…など。好きなミュージシャンと同じ時代を生きてることを今まで以上に感じながら向かった仙台。ツアー初日。

ソーシャルディスタンスなど感染対策が徹底されるなか入場すると、チケットに書かれた10列目が最後列で驚いた。

開演前、注意事項を読み上げるアナウンスの最後、色々な対策をして来てくれたことメンバースタッフ一同心より感謝しております…との言葉に、人との間隔が広く取られ寂しさを感じる会場や昨年ツアーの中止が決定した時のことなど色々重なって見えてきて、今日しっかり楽しんで感染症対策も頑張ろうと決意を新たにした。

 

セットリスト(転載不可)
  1. 凡脳
  2. 鶴の仕返し
  3. kalei de scope
  4. Crazy Tampern
  5. Dramatic Slow Motion
  6. subliminal
  7. reframe
  8. インフェクション
  9. 彩脳-TK side-
  10. Shandy
  11. copy light
  12. phase to phrase
  13. 蝶の飛ぶ水槽
  14. P.S. RED I

アンコール

  1. unravel
  2. yesworld

 

MC

4曲目後

「お久しぶりです。TKです!
こんな状況ですが来てくださってありがとうございます。
僕たちはステージから全力でお送りしてますので、最後までよろしくお願いします」

9曲目後

「楽しんでおられますか?
僕たちも燃え上がっております。最後までよろしくお願いします」

アンコール

「なかなかこういう状況なので、どう楽しんだら良いか…立っていいのか座っていいのかって感じかもしれませんが。ライブは皆さん、自由に、超自由に楽しんでください」

 

感想と覚え書き

びっくりどっきりセットリスト凄まじかった。彩脳の曲たちの初ライブがいきなりアコースティックだったので、ライブハウスで迫力や音圧感じられて嬉しい。3曲目で予想してなかったkalei de scopeきて興奮した。その他のチョイスもリリース日がバラけていてソロデビュー10年の歴史を感じる。本当に良い曲ばかり。

座っていると音楽で体が揺れるの我慢しすぎて筋肉痛になりそう。立って観てた人は端にほんの数人だったのでみんな今ごろ筋肉痛なのでは。

またしてもメモが解読不能なので思い出しつつ。付け加えていきます。

 

サポートメンバーみなさん黒い衣装。TKさんはyesworldのアー写みたいな黒のロングシャツ。

 

初っ端いきなり凡脳!ライブは初参加の片木さんが彩脳ドキュメンタリーでこの曲を弾いてるところ印象的だったのでアガった!ダダダダッのキメは赤い点滅。どうせ〜の照明も綺麗だった。

 

鶴の仕返し 仄暗いなか左右の上から羽みたいな照明。TKさんが左右にゆらりと動きながら歌ってた。決して開けないで、で暗転とタメて、僕の〜に入るの最高!音源よりドラマティック溢れてた。

 

kalei de scope いつぶり!?綺麗な曲。照明もピンクとグリーンで綺麗。

 

Crazy Tampern イントロからブチ上げ。曲が格好良くてBOBOさんすごく見てしまって格好良さとエモさでとっても笑ってしまう。赤点滅からのバーンっとエメラルドグリーンなところあった。どこか音源と違うところで低く歌ってたところあった気もする。

 

Dramatic Slow Motionはタイアップ起用もあったのでセトリに入るの期待してたけど、すごくパワーアップしていて完全に心奪われた。

白と青の爽やかで疾走感ある光のなかTKさんが頭を左右に振りながら歌っていて。意識はディレイに〜で背景が鮮やかなピンクのグラデーションに変わり、歌詞をなぞる左手でお客さんに語りかけていて…夢のロックスターが舞い降りていた。照明の演出も演奏もすべての表現が絶妙に調和していて、最も幸せな瞬間。

 

subliminalでアコギに持ち替え。この曲やるとは。緑がうねうねする背景と赤く照らされるTKさん。やべぇ歌詞のところ左手でジェスチャーしていて色気爆発してた。アッアッアンサーを低く歌うアレンジあり。TKさんのギター大好きなので二番(?)からめちゃ好きで心臓押さえてた。

 

reframe イントロ前ピアノをポロポロ。発売前にインスタにアップしていたあのギターがめちゃくちゃバチバチで格好良すぎ。終盤の歌詞の意志の強い繊細さが好きなのだけど、この日とても力強く歌っていて印象的だった。僕の空へ。

 

インフェクションの照明がマジックアワー的な夕陽色。片木さんのコーラス美しい。あなたのすべてを海の〜でツーっと手を下に下ろしてた。あなたの孤独に〜の照明も綺麗。

 

彩脳くるぞ!どっち…TK sideだ!!イントロ格好良すぎる!!配信音源はデモっぽいんだけど、配信ライブでめちゃ完成されてる印象受けて。ライブだと音ぜんぶが一点集中で刺しにきてる感じ。参りました。格好良すぎ。

 

Shandyで茶色いギターにチェンジ。スモークめちゃ炊かれていて白い光のなかにいるみたい。バチくそ格好良いこの曲。

 

copy light そのギターはこの曲のイメージ強い。背景は毛糸玉。イントロでピンスポ。歌詞が新しくなってからより響く。誰かの声じゃ〜と、その声で叫んでで大きくのけぞって歌っていたの心にきた。BOBOさんがいいお顔していてなんとか涙は堪えた。立ってあのギターソロはエモです。

 

すごくlast eyeぽい深海感のある音出し(ほのかさんのヴァイオリン→片木さんのピアノ→吉田さんのベース)があって、だんだんとこれは…phase to phraseだ!TKさんが歌い出すアレで背後に回るライト。格好良かった。

 

蝶の飛ぶ水槽。水中感ある水色ライト。このタイアップになったpetの人生最高な記憶で、海にハイビスカスが降っているシーンがあるのだけど、ピンクの照明でその場面思い出した。不穏な間奏部分でTKさんがマイクから離れたところでかなり動いてた。くれてやるさ、で手をフロアに差し出してた。

 

からのP.S. RED Iですよ。全力で楽しみました。格好良いよね。

 

アンコール。

七分袖のTKさんが最初に登場して、片木さんとBOBOさんがその前を譲り合いながら?定位置へ。

unravelで豹柄みたいな背景。最後らへん左と右で回転してたのであれは心臓とかのイメージだったのかな。


yesworld 劇場で2回聴いたけど、YouTubeもCDも我慢してライブを初聴きにしたかった。

行き先も分からずタクシーに乗っている不穏さ。蛇行するような赤いテールランプを表現するように下方向だけに照明が当てられていた。後半のシャウトで光を見せてくれるの素晴らしい。この曲がラストで、明日からの現実を戦う力もらった。

凛として時雨 Perfake Perfect Tour in KT Zepp Yokohama 感想

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2021年1月19日、会場がある神奈川県を含めた11都府県で緊急事態宣言の発令中、

2019年12月28日のMUCC Presents『Trigger In The Box』2019.12.28 MUCC Presents『Trigger In The Box』@国立代々木競技場第一体育館 – ROCKの総合情報サイトVif 

以来、約13ヶ月振りに凛として時雨の有観客ライブが行われた。

 

昨年末ビルボードライブ公演を観に行く機会はあったが、コロナ禍になってライブハウスに行くのは初めて。

横浜駅からみなとみらい方面へ歩くと、真新しいビルが並ぶ一角に突如ブルーの柵が現れた。冷たい風が吹き荒れるなかソーシャルディスタンスを促す床の目印を次々と貼りつけるなど設営が進められ、物販ではビニールカーテン越しにフェイスガードマスク手袋を着けたスタッフが和やかに応対していた。

約一年間、ミュージシャンやライブハウスの試行錯誤や、それぞれのファンがもう二度とクラスターを起こさせないと自主的に対策しているのをSNSで見てきたが、その努力の世界が実態として目の前に広がっていて、通い詰めていたころのライブハウスとは色々なことが変わってしまったけど、すべてを記憶しておきたいと強く思った。

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本来であればスタンディングのフロアは椅子が並べられ、座席番号が振り分けられた完全指定席。

並んだ順に入場だったが客が密集しないようにロープが張られ床のマークに沿って進むよう繰り返しアナウンスされるなど、間隔を空けた列形成がきっちりコントロールされていた。接触を防ぐため、スマホの電子チケットをスライドするスタッフは手袋を一回ごとにアルコールで拭いていたり、特典のマスクはテーブルに置かれたものを客が自分で取るなど、感染症対策に取り組んでいて安心感があった。その徹底振りに応えるように、席で開演を待つ客も一席空けているとはいえ人の声がほとんどしないほど静かだった。

 

KT Zepp Yokohamaは昨年オープンしたのでコロナのない世界を知らないのか…とか、柿落としDIR EN GREYの無観客配信で素晴らしかったなあと思いを巡らせていた。

配信ではわからなかったが、フロアは意外にも横長でステージから一階最後列でも距離が近い。

外から見た印象もスタイリッシュで、入口道路側がガラスだったり扉の内部も天井が高く開放感があり広々としていたので、ここまで距離が近く感じられるのは嬉しい誤算だった。

 

開演10分前からtoeのI Dance Alone(Light On Light Mix)が流れる。時雨のライブで開演の直前に流れるのはお馴染みの曲だが、5分前くらいだったような。ちょっと早いなと思った。

警告音のような出囃子が響くと、暗いステージに真っ白なフラッシュのなか3人がそれぞれの位置へ。

 

1. 鮮やかな殺人 

2. テレキャスターの真実

配信ライブが#4だったので続けて2曲が意外だったのと、PA卓となりの席で音が綺麗だったり演出も全部見えて映像や夢のなかにいるようだった。劇場でベースを意識して聴いていたので、この日もベースがすごく良く聴こえる気がした。

しばらくライブしていないはずなのに、歌声も楽器も本当に素晴らしくて、なんでこのライブもっと観れないんだろうと思ったり。今思えばもったいないんだけど。

 

3. トルネードG   

歌い出しのように、ぼんやりした頭の暗闇を切り開くようだったこの曲。ライブでやるのは本当に久しぶりで、10年以上通い詰めているけど初めて聞けた。

青い雨が降り注ぐステージの演出が本当に見事で、曲の世界を増幅させていてとても引き込まれた。

 

TK「お久しぶりです。凛として時雨です。慣れない環境ですが、最後まで楽しんでください」

フロアが拍手するのを見て、3人も拍手。徐々にピエールさんとTKさんが手を高く上げていったので、拍手もどんどん大きく長めだった。

 

4. Enigmatic Feeling
赤い柱が檻のようでとても格好良かった!

 ギターがぐわんぐわんするエフェクトもソリッド。345さんの歌声も伸びやか。ドラムが一音一音弾けるよう。

TKさんは夕日のような茜、345さんパートは水色のような照明が多い印象で、ひとりの心情を情熱と冷静ふたつの側面で表しているようだなと。

近年の時雨ツアーは開催地の思い出もセトリに組み込んでいる…ように思う。PSYCHO-PASS2の主題歌でこの曲が初めて演奏されたのがパシフィコ横浜なので。

https://www.barks.jp/news/?id=1000108171

ダブエスという音楽アプリゲームでもこの曲入っているのでそれと合わせたのもあるとは思うけど。

 

5. SOSOS

この曲もゆかりの場所シリーズで、レコ発ツアーのファイナルをパシフィコ横浜でやったこと思い出した。

メンバーが赤で照らされ、バックが黄色の放射。すごくSOS。


6. Sitai miss me

カーテンに照明をあてて模様を自作VJ的な。ドレープにエメラルドグリーンが綺麗。

したいこと去年も今年もいっぱいあったし、楽しみは全部無くなったのに忙しくて、機械的に仕事をこなして感受性なくなってしまったので…。求めていた曲だったし、響きすぎてしんどい…嬉しかった。この曲もhelp me。

 

7. Perfake Perfect

映画館でどこよりも早く聴かせてもらったり、フラゲ日にライブで聴けるの何より焼きつくので嬉しすぎる。お芝居のなかで鳴っているのももちろん良かったけど。

紫と水色の光が放射状に広がる演出。


8. abnormalize

会場の近辺を散策していたので、作られたビル街とPSYCHO-PASSの相性とても良いなって思ってた。

何度聴いても格好良い…サビがドミネーター色の照明だと気づいてテンション上がった。

ホログラムの歌詞に合わせて照明をキラキラさせるのどの会場でも見事なのだけど、ここでは、ステージ上部のライトが客席からすべて見えるように斜めに配置されていて、すべての照明を様々な色で点滅させてホログラムにしていた。新しい会場ならではの眩さ、楽しすぎた。


9. I was music

真っ赤な照明がよく似合う。

TKさんは撃ち抜くところフロア指したり、僕のここからここまでは、で、右手でステージを指すなど。


10. DISCO FLIGHT

座席があるので開演まで座って観るのか立つのか気になってたけど、わりと早めにTK側は7割スタンディング。正確はないけど、後ろから2列目で気兼ねなく観れたし、客が様々な楽しみ方していて良い景色だなと思ってた。

イントロでピエールさんがいつも通り煽りまくっていて良かった。ミラーボールがなかったので、白い照明をぐるぐると壁などにも投影。

 

TK「ありがとう。ドラムス、ピエール中野

ステージを去るふたり。すっかりないものだと思って油断してた!コールアンドレスポンスは出来ないけど、声は出せなくても終始あたたかい拍手や手を挙げるなどのリアクションで和やか。以下MC


Pタイム

「ご紹介いただきました。ピエール中野です!

え〜換気タイムです!

一曲目、街録とかアーティストブックで言ってるのでご存知かと思いますが、鮮やかな殺人、叩き切りました!

始まるまで大丈夫かな…って思っていたんですが、絶好調と言えるでしょう!

あまり長く話すのもどうかと思うので…そろそろ。

時雨のライブはヒリヒリして…そこがいいんだけど、ピエールのMCはほっこりタイムだと言われています。美味しんぼのコラージュとか。ヒリヒリと張り詰めた空気がほっこりするドラムやります」

カラフルな照明を独占するどんぐりころころピエール中野アレンジ。からの白フラッシュで怒涛のドラムソロ。


11. laser beamer

ギューン…って準備的なギターで緑色のレーザーが位置につくところから最高なこの曲。音のような鋭ささえ感じるレーザーが一番後ろの壁まで届いていてめちゃくちゃに感動した。

laser beamer

totemo

saikou


12. DIE meets HARD

余韻のようにハウリング長め。

ステージに直立したライトが横一列で赤く光る。

歌詞のウイルスは、ブルース・ウィルスのことなのに、ウイルスがざわざわしてるのでコロナのことかと…ブラックジョーク的な選曲なら面白すぎるなって笑いそうになった。

 

13. Telecastic fake show

今回はこの公演しか行かないので、観たこと全部覚えようとメモしていたけど(読めたものではない)、フェイクショーのイントロでブチ上がって椅子に叩きつけた。

どんどん格好良くなっていく…進化が止まらない曲…

 

14. TK in the 夕景

#5のレコ発とはまた違って聴こえる。

未来がこんなだけど、凛として時雨はそれでも今を鳴らしているんだなと。音楽は刹那的なものだと思うけど、本当に瞬間のような音を鳴らすバンドなので、ライブをこの日この場所に観に来れて本当に良かったなと思った。

 

時雨MC &物販紹介

 

TK「こんな状況で、ライブをするのも来ていただくのも大変ですが、座っている人も立っている人も最後まで楽しんでいってください。そして、とにかく、安全に帰ってください。これからの色々な音楽に繋がっていくと思うので…

あれとか、それとか…ね。(345さんを見ながら両手パタパタしてた)、良い思い出にして頂けたら。

メンバーを紹介します。

ベースボーカル中野…

こっち?こっち?(真っ直ぐ伸ばした右手で345さんかピエールさんかってしてた笑。ふたりはえっ?て感じで見てた)

中村美代子さんです」


345「グッズの紹介をします……久しぶりだ。

としてととして…?攻めたデザインのバッグを作りました。ポケットいっぱいあります(喉枯れでちょっと止まる)」

TK「大丈夫?お客さん喋れないから中野くんが変わりにしゃべります(無茶振り)」

ピエール「うん…(しばらく沈黙)

345ー!会いたかった!待ってた!素敵!買ったよ!」

345「笑。あとタオルとか、リフレクターとか…光ります。

そうそう、夜に目立つTシャツ作りました…(客席を見て)あ、着てくれてる。暗いところで光ります」

TK「二人はお揃いなんだね」

ピエール「TKも着てインスタにアップしてよ!俺、それスクショ撮ってストーリーに上げるからさ」

TK「…うん…」

345ピエール「絶対しない笑」

TKさん誤魔化すようにスポットライトから外れて暗闇へ

345「凛として時雨じゃないってさっき初めて知ったんだけど笑」

ピエール「わたくしもさっき初めて知りました」

345ピエール「ラブ…なんだっけ…トルネード……????」

暗闇から現れたTK「サディスティック」

345ピエール「なんで普通にさらっと言えるの笑」

345「えー…今日は来てくださってありがとうございます。またお会いしましょう。凛として時雨でした」

 

TKさんが、ちょっと和やかにしすぎた…みたいに項垂れていて察した。

15. 傍観

一気に温度が下がる。暗闇に赤く浮かび上がるステージ。

最後の瞬間を絞り出すようなアウトロ。三者三様で狂っていてこの瞬間を焼きつけたいと思った。

345、ピエールが去ると、中央でギターをかき鳴らすTK。糸が切れたようにギターを床に置くと、真ん中で大きく合掌して一礼、去り際にまた大きく合掌して一礼と、先程のMCのようにみんなの無事を願っていたのかなと。

 

入場の慎重さと同じく、帰りも規制退場。一気に出口に固まらないように、インカムで出口の状況を確認しながら列ごとに細かく調整していた。

友人がすぐ近くにいるのは知っていたけど、一言も発さず、軽く会釈してすぐさま会場を後にした。

 

外に出ると、身体中の細胞が音で震えて淀みがなくなったようにすっきりとした気分で、水や米のように私にとってなくてはならないものだと思った。耳鳴りがするのも、あの瞬間が本当にあった証のようでとても嬉しかった。

ライブとライブハウスがこの先の未来もずっと在り続けてほしい。

TK from 凛として時雨 Acoustique Electrick Session vol.2を観て

2020年12月11日、Billboard Live TOKYOで行われたツアー初日の1stステージ、2ndステージの感想を綴る。

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思いっきり曲について触れているので、これからライブ見る人は控えて欲しいし、転載はご遠慮いただきたい。

 

春のレコ発ツアーが中止になり、観客を入れてのライブは今年初。

TKさんがソロ名義でアコースティックなライブを行うのは年末の恒例になりつつあるが、TK from 凛として時雨でのビルボードツアーは2017年以来2度目だ。

TK from 凛として時雨の楽曲がCDやいつものライブハウスと同じではなく、本公演の為アコースティックにアレンジされる。

 

客席からみて右手からドラムベースバイオリングランドピアノ。中央に椅子と3本のギター。

BOBOさん、吉田一郎不可触世界さん、須原杏さん、ちゃんMARIさんが入場し、ピアノがポロポロと奏でられると、間を置いてTKさんが入場。

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電子音も交えまったく予想がつかないイントロから始まった1曲目は、Dramatic Slow Motion。

TKさんが作る曲のなかでまったく影のない珍しい曲。2019年のkatharsisツアーではナンバーガールが復活したタイミングでこの楽曲が演奏されて、ナンバガ大好きなTKさんの嬉しさだったり同じ時代に音楽できることの奇跡感じたりしたのだけど、この日はロックスターTKが舞い降りたというか、混乱のなかで久しぶりのライブ、しっかり届けたい、受け取ってほしいという気迫を感じた。私は久しぶりの生音が大好きな曲で興奮しすぎてガタガタ震えるなど気持ち悪い反応してた。マスクがあって良かった。

 

二曲目、凡脳。彩脳のなかでも一番激しいやつをまさかビルボードでやるとは。格好良いんだけど面白すぎてマスクの下で声出ないようにめちゃくちゃに笑った。アコギだし。アコースティックでやろうとしたのすごいし、キメのダダダダッてところ前のめりな感じで勢いがすごい。前回のてけふろビルボードはShowcase Reflection始まりだったので、そういう枠なのかな。猫騙し的な。

 

三曲目、reframe。凡脳に続いてライブで初めて演奏される曲が続く。しっとりした曲なのでハマってた。制作された時期は被ってないはずなのにコロナ禍の葛藤にも聴こえる不思議。引き込まれた。

 

contrastでは君と僕をって歌詞のところで右手で自分とお客さんを指してくれるのだけど、1stではやってたけど2ndはなかった。お客さんを右に左に上にと目を動かしてよく見ていた。曲に入り込んでいたようにも見えた。前回の夜空に瞬く星の演出も良かったけど、今回はバックに雪の結晶で綺麗。

 

5曲目、Signal。アコースティックアレンジだと歌のトーンもシリアスで繊細な美しさ際立つ。しんどいけど大好きな曲。

 

katharsisは序盤かなりしっとりしていたのに、一番最後、激しさと共にMVを再現するような眩い金色にステージが染まって美しすぎた。

 

杏さん手のひらサイズのマラカスシェイカーを振り振りして、色んなところで音楽してる器用さ見れたなあって呑気に思っていたら、まさかまさかの!Shinkirou。昨年末のアコースティックで安藤裕子さんと柏倉さんを招いてやっと演奏された楽曲が、ちゃんMARIとBOBOさんで!ガットギターに持ち替えたTKさんのこともちろんガン見したけど、1stはBOBOさんよく見える位置だったので、柏倉さんのドラム叩くBOBOさんに夢中だった。右手のシンバル格好良くキメるの良かった。ジャッジーな雰囲気がビルボードとよく合うし、ちゃんMARIの声が安藤裕子さんに激似。ジャズな声だって思った。

TKさんが曲終わりに一言、ボーカルちゃんMARIでしたー。

 

8曲目、蝶の飛ぶ水槽。杏さんがイントロの電子音出してた。ライブで演奏されるの一番楽しみにしていたのでこれアコースティックでやるんだって思った。例の不穏な間奏はアコギで弾いてたのだけど、ビルボードは距離が近いので、手元から聞こえるギターの音とスピーカーから出てくる不気味な音が全然違くて職人技見てる気分だった。

 

ここでカーテンオープン。吉田さんとBOBOさん夜景覗き込んでた。

本編さいごは、片つ。TKさんはマイクスタンドからコードくるくると解いて着席のままギターは一切演奏しないハンドマイクスタイル。弾き語りだと楽器の音にも感情乗せて歌と半々って感じがするけど、全身や感情すべてを歌にしていて凄まじかった。後半ちょっとうなだれる感じとかTKさんの歌がそのままTKさんなんだと思った。2ndでは〈雲に隠した(隠した)〉とマイクの外でも歌っていたり〈ナイフを胸に刺しだんだ〉で、マイクを胸に寄せて項垂れてた。

1stあまりにもすごくてちょっと空間を味わいたいってTKさんから目を離したとき、BOBOさんが感無量ってお顔でTKさんを見るお客さんを見ていてエモだったなー

 

アンコールはグッズのプルオーバーに着替えて登場。
unravelはエレキだったかな。今年も世界中で聴かれている楽曲。アコースティックなアレンジだけど切迫した忘れないでと最後はマイクの外でシャウトするなど、激情。

P.S.RED Iもアコースティックにしちゃうの面白すぎる。吉田さんも格好良いんだけどBOBOさんから目が離せなくなる…ジャンベはまだわかるけど手のひらでシンバルのことしばき倒してたのヤバかった。

ビルの夜景をバックにスパイダーマンの曲聴けるのこの立地ならではだと思うから嬉しかった。赤と青の照明すごい。TKさんのお顔も赤と青で半々になってたときあった気がする。しっとり終わるのも良いけど、楽しい気持ちを持ち帰れて本当に良かった。

 

時雨のみなさんそうだけど、MCよりも楽曲に想いを乗せていて、言葉では多くを伝えないというか。だからこそ曲から伝わってくるように感じるというか。
「こんばんは。TKです。今日はこんな大変ななか来てくださってありがとうございます。最後まで頑張ります」

「思ったより激しいですか?

本番前にちゃんとここらへん大丈夫か確認しました。」

他には着用してるワイドパンツとプルオーバーのお話ちょっとあったくらい。面白おかしいお話は控え目だったのは、公演中マスク必須で発声だめだったので気を遣ってくれたのだと思う。

 

記録としてビルボードのコロナ対策のことを。

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1人で予約ならパーテーション1人で区切られてた。メニューは紙で公演ごとに変えてたぽい(違う席に案内されたお客さんが移動するとき全部変えてた)。手元にアルコールスプレー、除菌専属ぽい店員さんが入場から開演の間階段の手すりなどまめに拭いてた。開演5分前にマスク必須のアナウンス、してない人へは店員さんが直接声をかけてた。終演後レジに並ばなくていいようにQRコード決済が導入されていて、最後の画面を店員さんに見せると伝票持っていってもらえるので、終演後すぐに帰れる。終電ギリギリなのでこのシステム有り難かった。

ビルボードは高級レストランのサービスで普段よりちょっと贅沢なライブを近い距離で観れる最高な場所だけど、コロナで一番リスク高いことが組み合わされているから対策に気を遣っているのよくわかった。ホームページの注意事項とTwitterビルボード行った人の様子みて、しっかり対策してるからには私も出来ることはしようと。開催できるか直前までわからない状況これからも続くと思うけど、今回本当に開催できてよかった。

不安を煽りたいわけではなく、こういう状況でライブに来る人は本当に個人個人の状況がまったく違っていて、だけど音楽だけに救われることがあるのは共通していると思うので、久しぶりに気の合う仲間に会えるの嬉しくて気持ちも緩んでしまいがちだけど、同じ目線でお互いに気をつけていきたいなと思った次第。