20211023 TK from 凛として時雨 egomaniac feedback tour 2021@東京国際フォーラムホールA

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TK from 凛として時雨始動10年を記念したベストアルバムのレコ発ツアーファイナルに行ってきました。

今回はいつものメンバーにチェロの内田麒麟さんが加わったリアルライブとしては初めてのフォーメーション。WOWOWで放送された10周年アニバーサリーライブの演奏が素晴らしかったので期待してたけどまさかの全曲チェロ入りで嬉しかった。

国際フォーラムは時雨で2回来たことがあるけどどちらもすごく後ろだったので、今回ファンクラブ先行で10列目まで近づけたのも嬉しかったこと。TKさんとちゃんMARIさんが見難い位置だけど演者の表情から熱量感じてスピーカーも近くて、コロナ禍で行ったライブもこんなに近くはなかったので懐かしい臨場感。

気持ち落ち着かせる為に早めに会場で待機。人が少なかったので扉近くにあったスモーク出す装置を観察するなど。光の演出に必要なので冬の朝のような濃霧の空間作られてました。

出囃子のタイトルはなぜkanazawanなのか…と脳裏を掠めつつ、スタンディングして拍手でメンバーをお迎え。

地響きのような低音から始まったkatharsis。音源のピアノイントロから大幅にアレンジされた低い弦の鳴りはWOWOWと同じもので、お客さんがいなかったあの場所の音を国際フォーラムに持ってきてくれたんだなって感動。

歪んだギターと赤い照明に狂わされたAbnormal trick。TKさんの首と右手が歌詞をなぞるように動く動く。周年記念なので10年前に決意したことを先に見えたこの日のステージに向かって歌ってるように感じました。

ピアノとチェロの旋律のあと始まったflower。歴史を辿るような。笑ったこともないし〜手振りしてたけど光を探してで波を引き寄せていた。アコギからエレキに代わるときギターを担いでからバイオリンとチェロ始まってそこに注目することなかったので見える範囲が限られた視界ってやっぱり良いね。

短めMCのとき12弦ギターのヘッドが見えちゃって興奮がやばかった。ここ数ヶ月ずっとap bank fes.で観たhazeを宝物のように思い出していたので、美しいアルペジオが聴けて嬉しかった。ギター変えないので12弦のままめちゃくちゃ歪ませる場面はTKさんの指もギターも心配になるけど。青い紫陽花のような背景も素敵。僕が切り裂いておくからで手を自分に当てていたのもぐっときた。

次にSecret Sensationがくるセトリ優しすぎる。背景は円になりきれてないレコードぽかった。散りばめられたで散りばめる手の動き。濃厚な接触の赤い点滅良かったし、ここにおいでで放射状の光が手招きするように客席を下から上に動くの優しさ感じた。久しぶりに聴けた気がするし今日ライブこれて本当に良かったなとしみじみ。

物悲しいバイオリンとチェロの調べからSignalの気配。WOWOWでもやってないのでこの曲をチェロ入りで聴けるの嬉しかった!奥行きがすごい。TKさんの力強さ感じるストロークがまた。

曲が始まる前の楽器で次に何がくるかドキドキ最高潮だけどピアノぽろぽろ弾いてたのもあって全くわからなかったしまさかのFu re te Fu re ru!最近になってこの曲も東京喰種に書き下ろした曲だったと言っていたので、感謝の気持ちもあったのかな。息を止めればで喉に手を置くの色っぽすぎる。生まれ変わってを3回歌うんだけど2回目は低い。そんな景色をゆーめーみーる!がドラマチックで興奮。

東京タワー色の照明で感情を吐露するようでぐっときたmemento。無くなったものがは高かったけど手に入れたものは低い。最後の残されたでぐっと低く腰落としてた。

吉田一郎さんとBOBOさんがハケて、TKさんがギターを置き、椅子に座ってハンドマイクの罪の宝石。こちらも感情を吐露する曲で続け様で大丈夫かと思った。私が。水色と白の毛糸玉のような背景。オルゴールのような鍵盤のイントロが素敵で上から細い白い照明で雨のよう。途中演者の間を縫うように横にも白い照明現れて雨とヘッドライトが交差してる景色のようで綺麗でした。

血飛沫のような背景のunravel。とても掠れた声で始まりシャウトまじりの歌唱大きく振りかぶるギターなど感情止めどなくて良すぎた。間奏で頭振り上げてシャウトしてたり、後ろに飛んだりアクションも多めでした。

大好きなFantastic Magic!楽器の音が楽しい激しい曲なので間近で吉田さん無双見れて楽しかった。TKさん最後思いっきりシャウトしてギターもギャンギャン鳴らしてましたね。

Shandyもこの編成でありがとうございます。激しいのに美しくて良かった。吉田さんヘドバンっていうかもう歌舞伎役者みたいな首の振り方なんですよ。

本編最後はコードギアスのエンディング曲will-ill

コードギアスの最終回をあらためて観て初めてライブで聴く気持ち作って臨みました。ライブ会場のwill-illはアニメともMVとも違う荘厳さで重低音と空から降る弦が照明に彩られていて美しすぎた…BOBOさんと杏さんから目が離せなかった。ルルーシュはゼロのとき特に低い声で喋るけど中身は少年なのでTKさんのハイトーンが危うさ感じさせてくれるんだなと思ったり、黄色の照明はランスロットにも思えてスザク感じたり。逆さまにしてのリフレインでギュィィィっと鳴るギターにシンクロした照明が客席を照らし上に押し上げるようにしていてゾクゾクした。歌ってる途中でぐるりと後ろ向いたり2番から動き多くないか…と思ってたら機材アクシデントでギターの音が止まらなかったみたいで。アンコールで再び聴けてしまってこういうトラブルなら歓迎しちゃうなと嬉しかったです!2回目はちょっと落ち着いて聴けたので、TKさんが見つめてあげるから〜で客席に手を伸ばしたり顔の右半分を掌で覆うようなギアスかけるルルーシュの動きしてるの見逃さなかった。過剰に反応してそう見えた可能性もあるけど。すべての醜さはでぴょこぴょこしたり見えるだろうで身体横にぐいっとしたり。新曲なのに全部で表現していてすごい。

ギター交換してる間にミラーボールがすいーっと降りてきてSuper bloom。ベストアルバムの2枚目に入ってる3曲のボーカルコラボのひとつで、新曲聴きたいけどゲストなしでやるのかなどうだろうって一番気になってた曲。大阪名古屋から東京までちょっと期間空いたなかでのミュージックライン出演時いまツアーで歌ってると仰っていて、行ったライブで初めて知る楽しみは減ったけど心構えは出来たかも。will-illでも透明な歌声にハッとさせられたけどこの曲のちゃんMARIさんも芯があるのに柔らかくて素敵。ミラーボール序盤から使われていて、白い花が一面に咲いたような景色。yesworldではなくこの曲なのが先の見えない戦いがちょっと落ち着いて大切な人たちと声を掛け合う余裕のように感じた。楽曲初めて聴いたときはしっとりとしたお手紙のようと思ったけど、曲目は荒れ地に雨が降って眠っていた花がいっぺんに咲く現象のことなんですよね。10年前のこととコロナ禍での挑戦のことがこの優しい歌になっているのかな。コーヒーを飲もうよでは柔らかい朱。最後は濃紺で宇宙のようで、終始照明が曲のイメージ膨らませてくれた。

P.S. RED I 落ち着いたのにちゃんとアゲてくれる。他の曲でも赤あったけどフォーラムの真っ赤な照明とても鮮やかで映えるなあ。楽しかったし格好良かった。

アンコール終わったはずなのに客席の人たちが確信的にアンコール求めていたり客電着かないのでもしやと思ったらダブルアンコールなんてやるんですね!

TKさんするっと出てきてステージの照明間に合わないのもお客さんも最初スタッフと思って拍手少ないのも戸惑いの空気で面白かった。珍しく長いMCに10年の感謝感じました。2011年にラカンドでTKさんの写真展みて時雨の国際フォーラム公演みた日のことを回想して聞いていて、あの頃は震災で疲弊していた心を音楽に救われてたけど、いまはその音楽をする人や鳴らす場所が大変で、そんな状況でも10年ずっとTKさんの音楽が好きでこの日ライブに来れたこと噛みしめてた。いま自分も思うようにライブに行けなかったり楽しいはずなのに辛くなってたり助けになれないことに無力さ感じたり、色んなことに打開案がなくて暗い気持ちだったけど、TKさんは待ってくれると温かく言ってくれたので、好きなこと諦めなくていいようにしようって思いました。

TK from 凛として時雨始まりの楽曲film A moment 。演奏された楽曲が多くてしかもすべて全力なのでこの曲も最後の力を振り絞って音を出してるのが伝わってきて、最後の一音のあと大きく右に回転する場面も。ふらふらでステージから去るとき客席に手を合わせて感謝してくれて胸が締め付けられた。音ですべての今をそこに焼き付けるTKさんの全力のステージとても格好良かったです。

 

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セットリスト

01.katharsis

02.Abnormal trick

03.flower

04.haze

05.Secret Sensation

06.Signal

07.Fu re te Fu re ru

08.memento

09.罪の宝石

10.unravel

11.Fantastic Magic

12.Shandy

13.will-ill

en01.will-ill

en02.Super bloom

en03.P.S. RED I

WEN01.film A moment 

 

3曲目後「こんばんは。TKです。いつの間にか10年が経ちましたが今日もよろしくお願いします」

9曲目後「ありがとうございます(小声)」

12曲目後「最後に新曲をやります」

アンコール「ありがとうございます。ありがとうございます。(ギター鳴らしたり揺らしたり)…ちょっと待ってくださいね。(袖のローディさん呼んで笑いながらヤバい…って言ってた)ちょっといま物々交換してました。

最終日なのでもう一回同じ新曲やります。ギターの音が鳴り止まない病にかかってしまったので。最終日なのでもう一回同じ新曲やります!バシッ止めます。」

Wアンコール「ありがとうございます。10年ずっとこんな感じですが今日も来ていただいてありがとうございます。来年は時雨が20年なんですけど…ね。ね。

10年前突然ソロプロジェクトが始まって、僕は先の見えないことには飛び込まないタイプなんですけど…ベルリンでは池に落ちましたが笑、こんな景色が見れるなんて想像してなかったので、何か大切なものを失ってしまったような後悔もあるけど飛び込んでみないとわからなかったなと。奇跡的なことだと思うのでしっかり胸に刻みたいです。僕はこれからも音楽を続けるので皆さんが聴かなくなっても僕はずっとここでいつでも待ってます。今日も来て下さってありがとうございました。この10年もありがとうございます。TKでした」

最後長かったので一字一句同じが難しくてニュアンスです…